新入社員たちの現在地 ── 入社半年後フォローアップ研修
文・編集・取材：丹青ヒューマネット
公開日：2023/11/21
丹青ヒューマネットの新入社員たちは施工管理業務を行う制作管理職として現場で活躍するために、2ヶ月間の研修プログラムを経て、6月よりそれぞれの部署に正式配属されました。
新入社員たちにとってホームと呼べる群馬県前橋市にて、9月29日にフォローアップ研修として報告会を実施しましたので、配属後4ヶ月が経過した新入社員が見えている「いまの景色」についてレポートします。
研修での学びを実感したとき
5月に実施した前橋での現場研修では、新入社員たちにとってさまざまな「想像力」を養うことができたと考えています。その際の報告会で繰り返し語っていた「報連相」の重要性について、今回の報告会でも発表してもらいました。
自己判断によって誤った状態で現場が進み、取り返しのつかない事態にならないため、「報連相」を大切にし、工程やお客様に迷惑が掛からないようにしているとの報告がありました。先輩社員の不在時など、一人で現場管理を行う場面では、特に「報連相」を徹底しているようです。
また、「上司・先輩社員」と「協力会社など」との調整を行う連絡の場合は、より正確な情報を伝えるように心掛けているとの報告や、先輩社員に質問する際には自分の考えも伝えるようにしているとの報告もありました。
これらの報告から、「報連相」を業務の一部としてしっかり認識していることが分かりますし、現場での仕事を通して身を持って「報連相」の重要性を実感し、行動に変化が生じているようです。下図に当てはめた場合、行動に必要な要素である“マインド”、そして“知識・スキル”が確立したと言えます。
円滑に進めるための工夫がやりがいにつながる
新入社員の成長については「報連相」だけでなく、「先のこと」や「相手の立場」を考えて行動している姿勢からも分かります。
たくさんの関係者が携わる空間作り。だれもがその役割を果たすことが大切であり、そのためにいかに先を見据えて自分が動き、そして周りを動かすかということに気付き始めているようです。
新入社員の中には、現場での調整や確認をすべて一人で行おうとしてうまく行かないことがあったので、周りの人に協力してもらって、一人でやりすぎないことを意識するようになったという者もいました。この経験から、いままで以上に関係者の人たちと信頼関係を築こうと感じたそうです。
また、「言われたこと+α」の対応を心掛けているという新入社員は、資料をまとめる際にも、どのように使われるのかを考えて、伝わりやすい工夫しているとのことでした。
新入社員たちの描く制作職
気づきや工夫は新入社員によってそれぞれ異なりますが、「良い空間をつくる」という目的は一緒で、「自分の工夫によってうまく行った！」という経験を報告する新入社員はみんな明るい表情をしていました。
気づきが社会人としての成長を促し、制作管理職の喜びや大変さを実感しているときなのだと思います。今後どのような成長をし、どのような景色を眺めるのかを楽しみにしています。
最後に、今後1年くらいの間で新入社員が目標にしていることを紹介します。
＜今後の目標（一部）＞
・前現場で言われたことなどのうち、次の現場で応用できることはないかを考え、先輩社員にする質問を一つでも減らすこと
・現場に配属された6月とは変わったね！成長したね！と周囲の人たちから言われること
・現場に入るまでに工事の内容や寸法の収まり、納品されるものの確認をできるようになること
・1日1日、自分ができることを増やしたい
・2級施工管理技士、2級建築士の試験合格
報告会を終えて
配属後、久しぶりに前橋に集まり現在の様子を確認できました。まず、顔つきが変わりました。お世話になった方々も口々に同様の感想を述べられていたので間違いないと思います。日々新しい発見や待ったなしの現場の中で鍛えられているのだと考えます。失敗も、感動も味わってそれが人を成長させているのだと実感しました。
現場管理者としては駆け出しですが、現場への愛情はしっかりと芽生えているようで、その言動に頼もしさを感じました。多くの方に支えられながら、到達点はずっと先にあると思いますが、その歩みが力強いものであるよう私たちは見守りたいと思います。
株式会社丹青ヒューマネット
石畑 和恵
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