会社の新規分野の事業が具体的に動き出し、要員の補充が必要だが、社内からの人事異動は難しい。かといって社員の新規採用は、長期的な固定費増となるので躊躇してしまう。それでも、成長のチャンスは逃したくないし、加えて新規分野を担当するメンバーの過重労働も心配。
できれば新規分野の業務にかかわる知識、経験を持つ人材に、事業が軌道に乗るまでの必要な期間、派遣スタッフとして手伝って貰いたいし、新規分野への人事異動も進めたい。
A社様では、かつては終身雇用を前提に多数の新卒を採用して社内で育成し、大型の工事案件も手掛けて来ましたが、日本経済の低迷と競争の激化という経営環境の下で、新卒は厳選採用で絞り込み、契約社員やパート・アルバイトを活用するなどの雇用形態の多様化を進め、売上や業務量の増減に応じて人材の確保を行われているとのことでした。
そうした状況で新規分野が始動し、人事のご担当者様は、新規分野の臨時要員の採用に取り組みました。しかし臨時や短期の人材募集では経験者が集まり難く、人材育成にも手間を掛けられないため、新規分野の中堅社員の負荷が増えて過重労働も心配でした。にもかかわらず、新規分野の要員として社員を新規採用するのは人件費が高止まりするので経営層の同意を得るのが躊躇され、また社内から人事異動するのには、既存部門から要員が不足してしまうと抵抗に会い、機動的な人材配置が出来ず、折角の新規事業を軌道に乗せられるか不安な状況でした。
そこでご担当者様は、解決策として一定期間派遣スタッフを増やすのが最も手間も時間も掛からないと判断され、新規分野と人材を輩出する部門夫々に配置することで社内の了解を取り付け、人材を受け入れる派遣会社の数も倍増されました。
その過程で、丹青ヒューマネットは空間づくり分野での実績から、既存部門の補充要員を要請され、速やかに経験豊富な派遣スタッフを推薦させていただき、ご担当者様のお役に立つことができ、新規事業は軌道に乗って来たようです。またこれを機に、他の短期、長期の派遣スタッフをご活用頂いています。
社員の中途採用に時間とコストを掛けているが、会社の知名度が足りないためか、なかなか応募者がいない。業界の経験や知識、スキルを持つ人材を採用したいが、破格の待遇は提示できないので、若手でヤル気があれば多少経験不足でも採用して育成したい。
先ずは派遣スタッフで働いて貰い、業務内容や職場の人間関係に適性があるか見てみて、良ければ派遣期間を延長するとか、社員としての採用を検討しても良いので、適任者はいないか。
B社様は、大手の下請中心に空間系の事業を展開されていましたが、最近はお客様から直接業務の依頼を受ける機会が増えて来たとのことでした。そうなると、今の管理職だけでは全ての業務に目が行き届かないため、そのサポートや若手の指導が出来る人材が必要とのことで、経験者の募集を行いましたが、なかなか適任者の応募がなく、これ以上は採用に労力を割けられないとのお話でした。
そこで当社からは、直接採用ではなく人材派遣の活用を提案し、合わせて経験豊富な派遣スタッフを紹介させていただきました。ちょうど当社の派遣スタッフの応募者に、大手企業で長く勤務されていながら、父親の介護で退職され、最近になって再就職の活動を始めたものの、年齢が60歳近いために採用されないという方があり、B社様に紹介させていただきました。
年齢はB社様の部長より上でしたが、健康で温和な性格、何よりも業務全般の知識をお持ちということを説明し、B社様から派遣のご依頼をいただき、ご本人も空間づくりの経験を活かせ、やりがいもあるということで、採用が決定しました。
今はB社様にとって不可欠な存在となり、若手社員の指導役、相談相手としても活躍されていますが、そのご縁で若手のヤル気溢れる人材も欲しいと声が掛かり、実務経験は無いものの学校で建築系を学んだスタッフも派遣させて頂いています。
人材を採用し活用するには「募集」→「選考」→「入社」→「配置」→「教育」→「戦力化」といったプロセスが必要になるが、手間と費用を掛けられない。長期的な業務拡大は不透明だが、向う2年程は業務が繁忙となったので、その期間だけ働いて貰える契約社員を採用したい。
数名必要だが、とにかく採用や育成の手間を省いて、2年間限定でも働いてもらえる人材を速やかに確保したい。社員採用にはこだわらないので、派遣スタッフに良い人がいないか。C社様では、数年前から受注を目指してきた大型の案件を、見事に受注されましたが、受注の可否が定かではなかったため、既に複数の別案件を取り込んで対応中でした。人手に余裕が無い中でも、念願の案件ということで、直ぐに取り掛かられましたが、早急に担当者を増やさないと業務が遅れる心配があるとのことでした。
約2年間の業務ですが、それを納めた後の業務の有無が不透明なことから、安易に社員も増やせないため、その間を契約社員採用と派遣社員の活用で乗り切ろうとの方針で、契約社員の募集をされる一方で、当社にも複数名の派遣スタッフのご依頼を頂きました。
結果として契約社員の募集には適任者が無く、当社ともう1社から2名ずつの派遣スタッフを採用して、既存の社員の再配置と派遣スタッフによる補充で対応することになり、基幹的な部分を社員が担当して、業務が本格稼動を始めました。その中で、当社のスタッフのうちの1名は、以前に類似の案件を手掛けたこともあるなど経験豊富であり、サブリーダー的な立場で社員をサポートし、意欲的に業務を進めてくれると評価され、この案件を納めた後も、次の案件を受注できたら是非続けて来て欲しい、とのお話もいただいています。