株式会社丹青ヒューマネット
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丹青ヒューマネット新人研修2026「仲間とアイデアをぶつけ合い、施工現場で職方へのリスペクトを学ぶ」

丹青ヒューマネットオフィスにて 左から岩崎 八木社長 渡邉

取材・文:堀合俊博 写真:高比良美樹
公開日:2026/9/2

丹青ヒューマネットでは、毎年新入社員を対象とした独自の研修カリキュラムを企画し、空間づくりに関する実践的な知識と技術を学ぶための新人研修を実施しています。入社から派遣先に配属されるまでの約2ヶ月間、施工管理職の基礎を知るための座学に加え、実際に施工現場での作業を経験することで、現場に臨む上で必要な心構えや具体的な仕事の進め方を学ぶ機会を提供しています。

2026年度の今年は13名の新入社員を対象に、株式会社nomenaのご協力のもと、同社のオフィスの一角を使用し、仮設空間の企画・デザイン・施工・解体のプロセスをチームで経験する研修を実施しました。これまでの研修では、ご協力いただいた企業のオフィス空間の施工に挑戦してきましたが、本年度は「どのような空間を作るか」を新入社員自身が考えるところから実習がスタートしました。本記事では、例年新人研修にご協力いただいている内装仕上工事業を営む株式会社スペースインテリア社の八木さんをお迎えし、2名の新入社員と共に、実習を通じて得られた学びについて振り返った座談会の様子をお届けします。

 

アイデアをぶつけ合い、「何を作りたいのか」から考える

──はじめに、おふたりが施工管理の道を選んだきっかけをお聞かせください。

岩崎
僕は子どもの頃から建築に興味があって、高校卒業後は専門学校で4年間建築を学びました。当初は建築士の仕事に興味があったものの、図面を描く授業のときに「あ、向いてないかも……」と思ってしまい(笑)、あらためて進路を探す中で施工管理の仕事に興味を持ち、丹青ヒューマネットへの入社を志望しました。

渡邉
私は建築学科卒ではなく、大学では養護教諭の資格が取れる家政保健学科に所属していたので、当初は施工管理のことは知りませんでした。施工管理者になろうと思ったのは、もともとものづくりが好きで、あらためて進路選択の際に就職先を探す中で、空間づくりの工程に間近で関わることができるこの仕事に興味を持ったのがきっかけでした。

(左から)渡邉環 丹青ヒューマネット 派遣先所属:丹青社 文化・交流空間事業部 制作、岩崎颯斗  丹青ヒューマネット 派遣先所属:丹青社 エクスペリエンススペース事業部 制作

(左から)渡邉環 丹青ヒューマネット 派遣先所属:丹青社 文化・交流空間事業部 制作、岩崎颯斗 丹青ヒューマネット 派遣先所属:丹青社 エクスペリエンススペース事業部 制作

 

──今回の実習でおふたりが所属するチームは、オフィスの一角をお借りした株式会社nomenaの立地である「浅草」をテーマとする休憩スペースを制作しましたが、チーム内のアイデアをまとめる過程はいかがでしたか?

岩崎
僕らは他のチームよりも人数が多い分、少し広いスペースを使えることになったので、せっかくなら珍しい空間を作りたいなと思っていました。もともとは研修中に堀内社長が「さまざまなな工種で形成されるトイレは、機能性やメンテナンス性などを含めた学びの多い空間である」とお話しされていたのが印象的だったので、狭い空間にこだわりを詰め込んだトイレを作りたいと考えていたのですが、便器のレンタルや配管などを考えると予算の上限を超えてしまい、別の案を検討することになりました。

渡邉
トイレの他にも、課題として空間の一部の壁に何かしらの荷重をかけることが指定されていたので、壁に作品を飾るギャラリー空間を作るアイデアも出ていました。せっかくの機会なので、できるだけやりたいことを詰め込んだ空間を作ろうと、当初はメンバーそれぞれが楽しみながら案を出し合っていたのですが、なかなか意見がまとまらずに、時にはぶつかり合ってしまう場面もありましたね。

岩崎
最終的に採用された小上がりの他にも、壁面の一枚を左官仕上げしようという意見もあり、見切り発車で進めてしまいそうなアイデアがたくさんあったのですが、他のチームと比べて造作物が増えすぎてしまっていたため、今回の休憩スペースの方向性に落ち着きました。みんな話し合いの場では納得した様子だったのですが、別の機会に「実際はどうなの?」と聞いてみたところ、本当は別の案が作りたかったというメンバーもいましたね。とはいえ、そういった意見の衝突があったからこそ、最終的にはお互いが納得した上で作業を進めることができたのではないかと思います。

「浅草」と「交流」をテーマに、雷門をイメージした赤や白砂利、小上がり、のれんなどを取り入れた休憩スペース。

「浅草」と「交流」をテーマに、雷門をイメージした赤や白砂利、小上がり、のれんなどを取り入れた休憩スペース。チームでアイデアを出し合い、空間のコンセプトから考えました。

 

「作りたい」と「作れる」は違った

──実習では、職方に教わりながら仕上げの作業を進めていきましたが、はじめて経験してみていかがでしたか?

渡邉
八木さんに教わりながらクロス貼りを経験した際に、思うように綺麗にできず、仕上げ作業の難しさを実感しましたね。石膏ボードのように、最終的に目に見えない箇所の作業はなんとかできたとしても、クロスなどの仕上げ作業は失敗した途端に見栄えが悪くなるので、自分たちの力ではどうにもならず、最終的には八木さんに直してもらう必要がありました。

職方に教わりながらクロス張りに挑戦。

職方に教わりながらクロス張りに挑戦。実際に手を動かすことで、仕上げ作業の難しさを体感しました。

 

岩崎
玄関の小上がりに関しても、いろんな職方の力をお借りしてようやく完成させることができました。そもそも図面を描く段階から苦戦していて、思ったよりも強度が足りなかったり、材料を間違えて切ってしまったりと、作業工程でのアクシデントも多く、頭の中で思い描いた「作りたい」を実際に「作れる」ようになることが、いかに難しいのかを痛感しました。框をつける際にも、裏のビス留めがなかなかうまくいかなくて、4人がかりでインパクトドライバーを使ってようやく仕上がりましたね。最終的には綺麗にできたので、苦労した甲斐があったなと思います。

また、玄関に敷く玉砂利をギリギリの個数で発注してしまい、実際に現場で敷いて足りないことに気が付き……。いざというときのために、余裕を持って発注しなければならないことを学びました。

チームで小上がりの施工に挑戦

図面をもとに、チームで小上がりの施工に挑戦。実際に手を動かす中で、図面上ではわからなかった難しさにも直面しました。

八木
玉砂利が足りなくてスカスカの状態で、その下の床のグリーンが透けて見えてしまっていましたね。幸いに弊社は現場から歩いて5分の距離にあったので(笑)、うちの倉庫で余っていた白い壁紙を下に敷くことを提案させてもらいました。

八木浩之 株式会社スペースインテリア 代表取締役

八木浩之 株式会社スペースインテリア 代表取締役

 

岩崎
畳調の塩ビシートを貼る際にも、八木さんから並べ方に関してご意見をいただきましたね。

八木
そうでしたね。そこまで広くない空間だったので、ワンシート900mm角のシートを300mm角に切り、「市松模様のように並べてみたらどう?」と提案しました。普段の現場では、仕上がった図面から一寸の狂いもなく施工するのが僕らの仕事ですが、手間や時間をかけずに、より納まりの良い方法がある場合はアドバイスさせていただくこともあります。一昨年と昨年の実習では、最終的にお客様に引き渡す必要がありましたが、今年は終わったら解体することが決まっていたため、そこまで失敗を気にせず、試行錯誤しながらいろんな作業に挑戦してもらえたのではないかと思います。

実際にできあがった空間を見て、短い工期だったにもかかわらず、よくここまで作り上げることができたなと思いました。一つひとつの作業を楽しみながら取り組んでいるのが伝わりましたし、実際に経験したからこその気づきや学びがあったのではないかと思います。

研修成果発表時に新入社員が作成した資料

試行錯誤を重ねて完成した休憩スペース。
※画像は研修成果発表時に新入社員が作成した資料

 

発注漏れ、伝達ミス……現場に出る前に「失敗」を経験すること

──現場作業のほかにも、研修を通じた学びとして印象に残っているものはありますか?

渡邉
私は八木さんにクロスの発注を依頼する際に失敗してしまった経験が印象に残っています。打ち合わせの際に、マテリアルの種類を記入した工程表をお見せしたのですが、すっかりそれで発注をお願いしたつもりになっていて、八木さんからのお電話で「発注はどうするの?」と聞かれて、そういえば……と気が付き、なんとか間に合うように手配いただきました。

 

──八木さんはそのやりとりのときにどのように感じられましたか?

八木
実はそこには裏話がありまして、丹青ヒューマネットの児玉さんにもお伝えした上で、あえて少し突っ込むようにしたんです。実際には、すでに発注の下準備としてメーカーに連絡を入れていたので、実習当日には問題なく間に合うことはわかっていたものの、「それだと間に合わないですよ」と電話でお伝えしたんですね。かなり焦っていたので、いま思うと申し訳なかったなという気持ちもありますが(笑)、実際の現場に出たらもっと大変なことになるので、ぜひこの機会に学んでほしいなと考えていました。

渡邉
八木さんには電話で謝り、チームのメンバーにもすぐに謝罪させてもらいました。この件に限らず、八木さんとのやりとりを通じて学ぶことは多かったです。

左から八木代表取締役 渡邉 岩崎

 

──岩崎さんは何か失敗してしまった場面はありましたか?

岩崎
僕は協力会社に墨出しを依頼する担当だったのですが、事前に図面に変更があったことをお伝えできておらず、現場の作業が終わった段階でそのことに気が付き、修正をお願いしなければならない場面がありました。単純にメールするのを忘れてしまっていたのですが、本来であれば現場当日にもこちらの依頼内容が伝わっているかを職方に確認すべきだったので、いかに仕事を進める上で確認が重要なのかを感じた経験でした。

研修成果発表時に新入社員が作成した資料

研修後の発表では、材料不足や寸法ミス、報連相不足など、施工中に起きた失敗も振り返りました。
※画像は研修成果発表時に新入社員が作成した資料

 

「こちらが思っているほど職方は怖くない」

岩崎
ほかにも、僕が振り返ってみて印象に残っているのは、軽鉄作業を依頼していた職方とはじめてお会いしたときに、ちょっと怖気付いてしまい、どのように振る舞ったらいいのかがわからなかったことですね……。その後、徐々に会話をしながら打ち解けることができましたが、最初はどの作業から手をつけたらいいのかがわからず、棒立ち状態になってしまいました。

 

──八木さんのような職方の立場からすると、施工管理者にはどのように振る舞ってほしいと感じていますか?

八木
たしかに、新人の現場監督さんの中には、何をしていいかわからないまま棒立ち状態の人はいますし、こちらが何か聞こうと思って近付くとさーっと逃げてしまう人もいますよ(笑)。僕らとしては、しっかりと指示系統が保たれている現場はやりやすいですね。逆に、監督さんの指示に一貫性がなく、「ちょっと上に確認してきます」と言ってしばらく待たされるような状態が続くと、職方も戸惑いますし、そもそも時間がもったいない。やっぱり、どのような仕上げでどのように納めるのか、すべて頭に入った上で僕らに指示をしてくれる監督さんへの信頼は厚いです。

職方とともに軽鉄工事を経験

職方とともに軽鉄工事を経験。実際に作業に関わることで、職方とのコミュニケーションや施工の進め方を学びました。

完成後は解体・撤去まで実施

完成後は解体・撤去まで実施。施工から完成、そして元の状態に戻すところまで、一連の工程を経験しました。

 

岩崎
実際に現場に配属されてからちょうど一ヶ月ほどになりますが、あたりまえではあるものの、職方から何を聞かれても答えられるように、壁に貼るクロスの種類やカーペットを敷く範囲、巾木は後付けなのか先付けなのかなど、細かな作業工程を事前に頭に入れた上で現場に入ることを心がけています。わからないところは先輩の管理者に聞き、きちんと職方に説明できるような理解力を身につけようと頑張っているところですね。

渡邉
私は先月最初の現場が終わったばかりですが、実習で職方と接する経験をしていたので、実際の現場では積極的に職方のお名前を覚えて話しかけることができていたと思います。また、私はまだまだ知らないことの方が多いので、初日の朝礼の際に、「現場に入るのは今日がはじめてで、建築学科卒ではないのでわからないことが多いと思いますが、よろしくお願いします」と自己紹介の時間をいただきました。毎朝早くから現場に入って職方をお迎えし、進んで仕事を教わるようにするなど、新人でもできることを一生懸命やっていました。

渡邉環

こちらが思っているほど職方は怖くないですし(笑)、私たちの仕事も気にかけてくれていると感じました。例えば施工写真の撮影タイミングがわからなかったとき、「いつもここで撮影しているけど、やらなくて大丈夫?」と声をかけてくださったり、他の場面でも、私が見落としているかもしれない作業を指摘いただいたりしました。みなさんと仲良くなれた楽しい現場でしたね。

 

作業を経験したからこそ生まれる、職方へのリスペクト

──現在おふたりは、実際の現場にて施工管理の仕事をされていますが、研修で学んだことが活かされているなと感じる場面はありますか?

岩崎
ちょうど先日の現場で、クロスを貼り終えたあとの壁の一部がボコっと膨らんでいたのを見つけ、職方に修正をお願いする場面がありました。研修のときは、とにかく「職方の技術ってすごいな」と思いながら一緒に作業をしていましたが、いざ現場に入ると、逆に僕らが管理者として職方の作業を監督しなければならなくなります。研修を通じて作業の大変さを一度経験しているからこそ、リスペクトの気持ちを持った上で職方に依頼ができていると思います。

岩崎颯斗

八木
それは実際に作業を経験したからこそ、気がつけたことなのではないかなと思いますね。職方の立場からすると、本来はそういったことが起こらないように仕事をしなくてはならないのですが、一度にたくさんの作業をしていると忘れてしまうことはありますし、そういったときに管理者が気づいて声をかけてあげることが大事だと思います。「こんな指摘をしたら職方に嫌がられるかもしれない」と感じるかもしれないですが、そういった指摘があるからこそ、後々の追加作業や重大な是正工事を防ぐことにつながります。

 

──渡邉さんはいかがですか?

渡邉
丹青TDCとの合同研修の際に、はじめて足場などの仮設材について学ぶ経験ができたんですが、あれだけの大きさの重そうなものが目の前にあると、最初は触れるだけでも痛そうで、すぐに手を挟んで怪我をしそうだなと思っていました。事前に研修を通じて扱い方を知ることができたので、実際の現場では積極的に職方を手伝うことができていると思います。

仮設材に限らず、現場で何か材料や素材を見たときに、「そういえば、研修のときに他の種類も見た気がする」と思い返す場面が何度かあり、まだすぐに名前が浮かばないにしろ、あとで調べるきっかけにはなっていると思います。現場に出ると、道具や材料に関するいろんな呼び方や言い方があるので、一度研修で目にした経験があるのは大きいですね。

八木
確かに、施工現場は専門用語や専門道具が多いので、研修を経ることで現場ではじめて触れるものは減りますし、現場に出る際の安心感にもつながるのではないかなと思います。

実際の現場にはさまざまな職方がいますし、ときには挫かれることもあるかもしれませんが、自信を持って接していれば、周りの職方は付いてきてくれるはずです。なにより施工管理者は好奇心が強いほど伸びると思うので、興味のあることを突き詰めながら、大きな現場をバシッと指揮できるような一人前の管理者になってほしいですね。

左から八木代表取締役 渡邉 岩崎

 

──最後に、あらためて今年の研修を振り返って現在感じていることと、これからどのような施工管理者を目指していきたいのかお聞かせください。

岩崎
研修の時は、同期のみんなで一緒に現場に入り、みんなで分担しながら作業を進めることができましたが、実際の現場では施工管理者がひとりでやらなければならない場面がたくさんあります。現場がはじまったばかりの頃は、心細さを感じる場面もあったのですが、同期のみんなと近況を報告し合いながら乗り越えていくことができたので、こういった研修の機会をいただいたことの大きさを感じています。

これからは、職方たちが働きやすい環境を作り、現場の雰囲気を明るくできるような施工管理者に目指していきたいですね。職方同士、さらに協力会社の方々がお互いにコミュニケーションを取りやすい現場にできれば、意見を伝え合いながら仕事ができるようになると思うので、自然と交流が生まれるような雰囲気をつくれる現場監督になりたいと思います。

渡邉
一緒に研修を経験したチームメンバーの4人とは、お互いの意見を我慢せずに言い合える、いい関係性を築くことができたのではないかなと思います。また、普段の現場では、管理者が職方の作業を手伝うことはまずないので、研修の機会だからこそ積極的に挑戦できた現場作業の経験が、現在の働き方にも活かされているのを感じています。

これからはまず、「怪我をさせない品質管理」のできる施工管理者を目指していきたいですね。それはもともと私が家政保健学科出身で、子どもの視点に立って現場を見ることができているからなのかなと思いますし、「もし子どもがこの空間に来たら、ここで怪我をしそうだな」といった目線は、建築学部卒ではないからこそだと思うので、今後の現場でも活かしていきたいです。私は好奇心旺盛な方なので、これからもいろんなことに興味を持ち、さまざまな現場経験を通じて自分自身の得意分野を見つけていきたいと思っています。

チームメンバーでの集合写真

試行錯誤を重ねて完成した休憩スペースで、チームメンバーとともに。

 

「正解が一つではない」施工管理の現場に新入社員を送り出すために

──運営側のおふたりとしては、本年度の研修を振り返ってみていかがですか?

岡本
今年は13名の新入社員が入社し、これまででもっとも人数の多い新人研修となりました。さきほど八木さんからもお話がありましたが、今年はコンセプトからデザイン、施工、そして解体のプロセスをチームで経験することができ、お客様に引き渡す必要がなかった分、例年よりも職方と一緒に経験できる作業が多かったのではないかと思います。

左上:「こどもが喜ぶファンタジー空間-託児所-」/左下:「土間」/右:「下町の隠れ家で、星空を眺めながらひと休み」

他のチームでも、それぞれのコンセプトをもとに、異なる空間づくりに取り組みました。左上:「こどもが喜ぶファンタジー空間-託児所-」/左下:「土間」/右:「下町の隠れ家で、星空を眺めながらひと休み」

岩崎くんと渡邉さんが所属していたチームは、積極的に意見を言い合うメンバーが多かったので、ときには意見がぶつかることもあったと思いますが、その分仲も深まったのではないかと思います。先日実施した面談では、みんな口を揃えて「ようやく仲良くなってきたのに解散になってしまって寂しい」と言っていたので(笑)、運営側としては実施した甲斐がありました。

児玉
例年お伝えしていることではありますが、新入社員のみなさんには、現場に出る前のこの実習を通じて、たくさんの失敗を経験してほしいと思っています。さきほどの八木さんから裏側のネタバラシもありましたが(笑)、そういったミスを経験できるからこそ、研修の意義が生まれているのではないかと考えています。

実際に現場に出るとわかることですが、施工管理はとにかく裁量の大きい仕事で、何が正解であり、何が不正解なのか、一概には教えられない難しさがあります。ある現場で先輩から教わったことが、別の現場では怒られてしまうようなこともあり得ますし、現場の責任者それぞれに仕事の流儀がある。基本や守るべきルールはありながらも、現場ごとに状況が異なり、最適な進め方は一つではないんですね。研修を実施する上でも、何かしらの正解を決めてしまうと、実際の現場とのギャップが生まれてしまうため、毎年内容を考える難しさがあるのですが、今回の成果と反省点も踏まえて、来年度以降も実施できればと思います。

左から児玉 八木社長 渡邉 岩崎 岡本

撮影場所:丹青ヒューマネット本社オフィス

 

新人研修を終えて

コラムをご高覧いただき、ありがとうございました。

「今まで考えたこともなかったコト」を、「今まで会ったことも、話したこともない方々へお願いして」「モノを作る」。
今回の研修では、職方から厳しい返答や意見をもらうこともあれば、実際の作業を通じて職人技とも言うべき技術に触れる機会もありました。一方的な指示や依頼だけでは仕事は成り立たないこと、職方への敬意や、私たち自身が信頼されることの大切さなど、こちらが意図していた様々なことを学んでいただけたのではないかと思います。

私は日ごろから、「空間制作管理の仕事」を“究極の伝言ゲーム”と表現しています。
管理者自身が作るのではなく、打ち合わせや電話、図面・サンプル・資料など、あらゆる手段を使って依頼し、確認し、たくさんの職方へ情報を伝えて形にしてもらう仕事です。

“兎に角、色んなことをしなくては出来上がらない”。今回はその一端を体験していただけたのではないかと思います。

今回、研修場所をお貸しいただいたnomena様をはじめ、ご協力いただいた各専門企業の皆様、また参加企業の代表としてコラムにもご協力いただいた八木社長様に、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。

教育担当メンバーには、講師の皆様や配属先の先輩方のご意見も伺いながら、これからも「新人研修カリキュラム」をさらに磨き上げていっていただけることを期待しています。

私たちも引き続き、日々研鑽です。


株式会社丹青ヒューマネット

堀内 秀治

 

株式会社丹青ヒューマネットは、「働く人を応援し、幸せになる」をミッションとし、建築・インテイリア業界へ人材を輩出しています。人材のことで課題をお持ちの企業様、新しい働き方をお探しの方はこちらへご連絡ください。


 

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